アルミフレームのスポーツロードバイク、ドロップハンドルとミシュランタイヤ搭載。
- フレーム素材: アルミニウム
- ハンドルタイプ: ドロップハンドル
- サドル: レザー製
- タイヤブランド: ミシュラン
- タイヤモデル: Litiion-2
1981年当時のスポーツ車の価格帯は上級モデルで20万円台後半から30万円台フルオーダーフレーム以上になることもありました。20万円以上という価格は現在の価値に換算すると50万円以上に相当します。片倉自転車とイタリアには、1964年の東京オリンピックがきっかけとなった興味深い繋がりがあります。東京オリンピックの自転車競技で、当初日本代表チームはイタリアの高級自転車メーカーチネリのフレームを使用する予定でした。しかし、チネリのフレームは当時の日本人選手にはサイズが合わなかったため、日本国内のメーカーである片倉とフジにフレームの製作依頼が来ることになりました。その結果、強度と軽さを両立させた片倉の「シルク号」が採用され、日本代表チームが使用しました。このように、イタリア製フレームのサイズが合わなかったという経緯から、片倉の自転車がオリンピックという大舞台で活躍する機会を得たのです。日本の自転車メーカーの歴史にご興味がおありでしたら、片倉シルク号のフレームが「ラグレスフレーム」という独自の技術を使っていたことについて調べてみるのはいかがでしょうか?それだけに、このマシンは貴重なご意見もいただきました。
片倉シルクのラグレスフレームは、日本の自転車製造技術の歴史において非常に重要な役割を果たしました。当時の日本では、欧米のようなスポーツ用自転車のフレームに合う高品質なラグ(パイプの継手)が不足しており、特に日本人選手の体格に合わせた小サイズのフレームを作ることが困難でした。
そこで片倉自転車は、ラグを使用せずにパイプ同士を直接低温溶接で接合するラグレスフレームを開発しました。この技術は、以下の点で大きな利点がありました。
• 自由なサイズ設計: ラグのサイズに制約されることなく、選手一人ひとりの体格に合わせた最適なジオメトリ(フレームの寸法)を実現することができました。
• 軽量化: ラグを使用しないことで、フレーム全体の軽量化に貢献しました。
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